念によって導く


 睡眠が浅いなら冬眠しようと思って寝る。昼に眠くなるなら睡魔に夜に来てもらうように言う。ぴくぴく痙攣があるならけいれんしないようにしようと思う。呼吸が浅いなら深くなろうと思う。(よくある悪いやり方に「積極的にならなければ」とか「職場に馴染まなければ」という感じにmustをパターン化してしまうのがある。責任感も重要だけど健全な思索がそれより大切だ。)
 何が悪いか知覚のできる思考力があれば良くなれる。宗教的哲学的な問題でも同じである。
・なじめないときに面子のせいにしないようになる。
・車が接触しそうになっても怒らないようになりたい。
・子供の気持ちが読めなくなっているから知能を復活させる。
・人の大声や急ブレーキの音を聞くと人が死んだことを恐れてパトカーが来ないか心配になる。そんな物騒な反応をしないようになろう。
・悪い発想や雑念も無意識の領域からぜんぶ消えますように。
 自分で念仏を作ってみるのもありだ。世界が平均律化してきたら抽象化に、肉体が筋ばってきたらやわらかくなるようなまじないを、平凡な日常で軟体動物のようになってきたらシャキっとするような念仏を考えて繰り返し唱える。「メガネをクイッとインテリビーム!」。ヒステリがちの人は「おでぶでぽよよんぷりぷりびーなす」と30回ぐらい唱えよう。どんなものでもジョークにすることができるのが最高の知性。
 よい部分は拡大させる。人生の大半が理不尽な代物であっても一部の純粋な想い出があればいい。数少ない美しい想いがあればそれを膨らませられる。内容を膨らますというよりそれに満たしていく。



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