祖国愛


『国家の品格』(藤原正彦)はおすすめです。的確なことが書かれている。惻隠の情、田園を愛する情緒の豊かさ、祖国愛。この本に称揚されている要素を持ち合わせていない人には受けないが名著だと思う。
大津などいじめ問題が世間を賑わせているが、加害者をホロコーストする衝動に駆られている人が多いみたいです。日本は末期ですね。何が原因かわかってない。『国家の品格』には武士道の特に「卑怯」を教えることが書いてあります。田園を取り戻すことも必要でしょう。
しかし一方で「卑怯」という語は最近なんとなく薄れてきた感がありますね。教育する者が隠蔽体質だから、こそばゆくて教えられないのかもしれません。我々も毎晩インターネットでは卑怯な書き込みを続けているもんだから、無意識に避けているのかもしれません。


靖国は日本からみて正しい歴史なので、あってよいと思うけど、中沢啓治の「ゲキの河」を翻訳して出してくれたら韓国や中国との関係はよくなる。原爆の奇を衒わない普通な描写がリアル。口上で戦争反対を訴えるのはくどいがその恐ろしさを芸術化したものは素晴らしい。


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